RICOH CX1 の DR モードと Photoshop の HDR 合成を比較してみる [Photoshop]
RICOH CX1 の魅力のひとつに、ダイナミックレンジダブルショットモード(DRモード)というものがある。露出の違う2枚の写真を連続して撮影し、それぞれの適正露出を合成してダイナミックレンジを拡大するという機能だ。最大で 4EV の拡張ができるらしい(JPEG が 8EV 幅なので、合計 12EV だろうか)。これについては、ミラノのドゥオーモ で書いたとおりで、御利益がとてもあるもので、イタリア旅行では大活躍した。
明るいところでの効果は分かったので、週末は、夕焼けの二子玉川を撮影しに行ってみた。ありすと一緒に2時間粘ったのだけれど、寒かった~!
さて、Adobe Photoshop にも HDR 合成(ハイダミックレンジ)という機能がある。これは、オートブラケット撮影した写真を、1枚にまとめる機能で、2枚と言わず、5枚でも合成ができる。ただ、RICOH CX1 は、-0.5EV、±0EV、+0.5EV の3枚しか撮影できないので、この例では、この3枚で HDR 合成を行ってみた。使用したのは、Adobe Photoshop CS4 Extended。
Photoshop で HDR 合成を行った工事中の二子玉川駅前の図(レタッチ済み)
では、RICOH CX1 自慢の DR モードはどうかというと、こんな感じだ。
RICOH CX1 の DR モードで撮影した例(手ぶれがちょっと残念)
DR モードは手ぶれに注意と言われているのだけれど、これは2枚の撮影に 1/20 秒のタイムラグがあるためだ。
さて、色の乗り方についてはレタッチによる効果もあるため何とも言えないのだけれど(HDR合成をしただけでは、後で書くようにとても使えない写真が出来上がる)、どちらの方が好みだろうか・・個人的には、この例では DR モードの方が自然に見えた。
ちなみに、露出補正なども行わない、通常撮影の作例は以下の通り。
ダイナミックレンジの関係か、全体が薄いイメージがある。
サムネイルを並べてみると、、、
ふむふむ。
今回 Photoshop で HDR 合成をした手順は、以下のようなものだった。
1.Adobe Bridge で HDR 合成をしたい画像を複数選択し、[ツール]メニューの[Photosho]内にある[HDRに統合]を選択する
2.Photoshop で HDR 統合ウィンドウが現れるけれど、ここは [OK] だけにする
3.このままだと、イメージが 32bit/チャンネルで作成されるので、[イメージ]メニューの[モード]で、[16bit/チャンネル]を選択する
4.HDR 変換ウィンドウが現れるので、[方法]を[ローカル割り付け]にして、トーンカーブを修正する
5.Camera Raw で編集し直すために、画像を TIFF で保存する
6.[指定形式で開く] で TIFF 画像を Camera Raw 形式で開く
7.Camera Raw ウィンドウで、[露出量]、[白飛び軽減]、[黒レベル]、[明瞭度]、[色温度]、[自然な彩度]などを調整する
8.[画像を開く] を押して、Photoshop の編集画面に移り、アンシャープマスクをかける。
単純に[HDR合成]を選べば、勝手にやってくれるのだと思っていたけれど、そうでもない。
ちなみに、HDR 合成後の未調整の画像は、以下のようになってしまう。
HDR 合成は、意外と大変だな・・と思ったのが率直な感想。
手ぶれの心配はあるけれど、CX1 の DR モードはモード切替をするだけで簡単に撮影ができるところが素晴らしい。+1モードを設定しておくと、DR画像と通常画像の2枚を記録してくれるところもいい。なので、個人的には DR モードでいいや、と感じた。まだまだ僕の HDR 合成テクニックが未熟なせいもあるとは思うけれど。
goma さん、nice!をありがとうございます。
自転車の魅力、僕も春になったら再確認したいと思います。
by YUTAKA (2010-02-11 21:39)